Necktie

日本で1軒~2軒しか織れない至極のネクタイ

良いスーツは上質なネクタイ・シャツがあってこそ、初めて魅力的なスーツとして映えるもの。
もちろん色のトーンが合っているか、素材感がマッチしているかなど全体的なスタイリングも重要ですが、
それ以前に魅力的なスーツに見えるかは脇を固める洋品が上質であるか、という点に大きく左右されます。

中でもスーツは形が決まっている分、制限されたスタイルだと言えます。
スーツの装いにおいて、その人らしさを表すには「Vゾーン」特にネクタイが持つ役割は大きいのです。

逆に言えば、良いスーツを着ていても合わせるネクタイやシャツに無関心だと、
そのスーツは見栄えしない可能性があります。
ネクタイは決して、スーツのお供ではないのです。

様々なネクタイが溢れている中、T・P・Oに応じて上品さがありながら、締める人のスタンスを表し、
“なりたい自分”も表せる、そんなネクタイが欲しい。

その想いに応えるべくカインドウェアは、“きちんと感”がありつつ“ファッショナブル”
そして“使い勝手が良い”、こだわりのあるネクタイを作りました。

カインドウェアが考えるこだわりのあるネクタイをデザインをするにあたり、「良いネクタイ」について
もう一度原点に立ち戻ることから始めました。

良いネクタイとは、“きちんと感”を出せるネクタイ

※チーズ染色 : 穴あきのボビンに糸を巻きつけ、染色機の中で染液を染める方法。
※枷染め : 束にした状態の糸のまま、染色機で染める方法。

カインドウェアが考える「良いネクタイ」は“きちんと感”がありスーツを際立たせる、そんなネクタイです。決してネクタイだけが目立つようなものではなく、洋服のスタイリングに馴染みながら様々なシーンで装いを格上げできるもの。
あまりに使えるので、気づいたらいつも手に取っていた!そんな心強い相棒になればとデザインしました。

最初のポイントである“きちんと感”を出す上で必要なのは、シルク本来のツヤ感・発色感が引き出せているかということと、結び目が美しく決まるかということが要素です。
ツヤ感・発色性を引き出すため、厳選された原料をチーズ染色で染めた350色もある糸台帳から、生地の仕上がりをイメージし、色味を選んでいきます。

今回はチーズ染色でもあえて2度3度と染めることで、糸の奥まで染まりづらくムラになりやすいというデメリットを抑え、発色性を高めた糸を使用しています。
これは非常に手間がかかりますが、上質なネクタイを作る上で避けられない工程です。

密度を込めた特別な“モガドール”を使用

そうして生まれた発色の良い糸を、絞め心地良く結び目が美しく決まるネクタイにしたい。

数ある生地を探した中、一つの生地に出会います。それは、“モガドール”と呼ばれる経糸にコットン、緯糸にシルクで織り上げた素材のこと。
コットンはシルクよりも糸が太く、コットンを使用することでシルクで換算した際の約3倍の打ち込み密度から生まれる、素材の肉感と強いコシが特徴です。
現在、日本国内でこの“モガドール”の高品質な生地を織ることができるテキスタイルメーカーは、1軒~2軒しか存在しないと言われ大変希少な素材になっています。
今回、この貴重なモガドールを織ることができるテキスタイルメーカーへ訪れることにしました。
取材の依頼もさせて頂きましたが、取材を受けることで過度な注文が入ることを避けたいという申し出から、テキスタイルメーカーのお名前を記載することができません。まさに“特別なモガドール”なのです。

希少な素材となる理由として、モガドールの経糸に使用するコットンは熱をためやすいため高速で織り上げることができず、また織るための経糸成形は、特殊なため熟練かつ特別な技術を必要とします。

シルク100%と比べてコスト的に落ちると思われるかもしれませんが、上記のような理由からシルク100%のネクタイよりも手間がかかるため生産性も低く素材自体が高価であること、そして技術的な難しさから織れるテキスタイルメーカーそのものが少ないため、手に入りづらい大変希少な素材になっているのです。

オリジナルの小紋柄については、柄の出方や生地の表面感を安定させることが難しく、緯糸を限界まで打ち込むことでその問題を解消しています。
手に持っていただければ、上質なネクタイとはこれをいうのかと、その手持ち感・重量に驚くはずです。

すべてのネクタイは、生地の上質さを感じていただくため、増芯せずにウール100%の毛芯のみを使用しています。

※小紋柄はあまりの難しさから、限定生産とまで言われたほど。

スタイリング次第で様々な着こなしが可能。

以上の工程を経て、発色よくしっかりと打ち込まれたネクタイ生地が出来上がりますが、様々なスタイルで着用できる“使いやすさ”も考えて、色出し・柄出しをしています。
ここでは、スタイリングの一部をご紹介。様々なスーツやジャケットのインナーとして、幅広く使用できます。